東日本大震災から13年が経ちました。あの日、私たちは大切なものを失い、大きな悲しみを経験しました。しかし、私たちは立ち止まってはいません。3月12日に「故郷復興プロジェクト」と題して、生徒会を中心に震災の記憶を風化させないための集会を開きました。
集会では、まず震災直後から復興までの道のりを写真で振り返りました。津波で破壊された街並み、懸命に復旧作業を行う人々、そして少しずつ復興していく様子を目の当たりにして、生徒たちは改めて震災の大きさと、そこから立ち上がってきた人々の強さを感じました。
次に、当時教壇に立っていた教員と、当時小学6年生だった教員をパネリストにパネルディスカッションを行いました。生徒会執行部員が進行を務め、それぞれの体験談を語ってもらいました。
長い時間続く揺れ、折れそうなくらい揺れるビル、そして避難所を運営する中での風評被害。当時の状況をリアルに語ってくれた教員の話に、生徒たちは真剣に耳を傾けていました。
一方、当時小学6年生だった教員からは、パニック状態の中、先生たちの言葉に励まされたという話がありました。また、避難生活での近所の人との支え合いの大切さを語ってくれました。
「周りの人の何気ない気遣いがとても嬉しかった。」
「地域の人との支え合いがとても大切だと感じた。」
二人の話を通して、生徒たちは、どんな困難な状況でも、人とのつながりが力になることを学びました。
生徒たちの真剣な表情から、震災の記憶を次世代に繋いでいこうという強い意志を感じました。これからも、生徒会を中心に、様々な活動を通して震災の記憶を語り継いでいきます。